Event Review: Bluestars Night 4th Anniversary with The Lodger

私もDJとして出させていただいている毎週木曜に新宿のclub WIREで行われている『Strange Boutique』のオーガナイザーchicchiが同じくclub WIREにて毎月開催し、これまでBroken Social Scene/Winterkids/Asobi Seksuといった海外のアーティストをゲストで迎え驚異的な勢いで急成長してきたWorldwide Indie Rock Party、『bluestars night』が4周年記念を迎えUKより今、最もHOTなバンドThe Lodgerを迎え日本全国ツアーを行っている。これまでに福岡/大阪/名古屋と周り各方面で豪華なゲストDJやバンドとイベントを行った。

そして東京初日の昨日は、渋谷 club AsiaにてThe Lodger,日本からはNanocycle,Caucus,The Bawdiesといった豪華な面子を揃え最高動員数でブルスタ4周年を記念するにふさわしい素晴らしいイベントが開催された。
The Lodgerはイギリス、リーズを拠点に活動するベン(Gt&Vo)、ジョー(Bass)、ブルース(Drums)からなる3ピースバンドである。今年5月に2ndアルバム『Life Is Sweet』をリリースし、今回が初来日となった。2006年リリースのファーストでも、ネオアコ/ギタポ節を聴かせまくっていたロジャーだが、今回作ではオリジナルメンバー、ブルースも加入(一時ドラムはケイティという女性メンバーが在籍していた)し、三人で曲づくりをしたということからよりタフなバンドサウンドをみせている。“Life Is Sweet(人生は素晴らしい)”なんていう楽曲群を見ればますますアイロニカルに響くタイトルも最高!

私は惜しくも、最初のNanocycleの途中から会場入りしたのだが、すでにいい感じの人入り。The Stone Rosesファンは必見!シューゲでもRideとか好きな人は絶対聴いて!!疾走感溢れる演奏が癖になるnanocycleのキラキラサウンドにすでにやられまくりでテンションが上がった所で、最後には素敵な双子バンドcryvのメンバーも参加でnanocycleのメンバーとcryvの曲をセッション。これまた会場を盛り上げてくれて、始まりからハッピーな空気!さすがブルスタメンバーです。

nanocycle HP : http://nanocycle.net/jp/
Myspace : http://www.myspace.com/nanocycle

cryv HP : http://www.cryv.net/
Myspace : http://www.myspace.com/cryv

エントランスから会場に入ると、メインステージのあるフロアの前にバーカウンターのあるチルアウトスペースがあってそこでもブルスタDJ達が代わり代わりにプレイしていてライブを見終わったお客さん達を楽しませていました。いつものWIREと雰囲気が違ってまた楽しいですね!

お次ぎのライブは、Caucus。昨年一月にクレイマープロデュースによる1st EP『空と時間軸e.p. / SKY & THE TIME AXIS e.p.』をリリースし、9月にはフルアルバムもリリース予定のCaucus。ますます勢いに乗る彼らから目を離せません!まずギター三本ていうバンド構成が轟音好きには堪らないわけで、私個人とても大好きなバンドです。この日のライブも文句無しにいい演奏で会場を暖めてくれました。繊細なギターリフとボーカルでイントロが始まったかと思えば、サビに移行するときに二つのギターがリフを被せぐわっと盛り上がる瞬間が本当に最高!!静→動が非常によく分かっているバンドだと思う。静かに歌ったり、時に叫ぶようなボーカルも、狂ったようにカオスに展開するトリプルギターも力づよいドラムも安定したベースラインもなにもかも最高すぎて思わず酔いしれる。青春の一瞬の蒼さと儚さと美しさを絶妙に体現したライブは絶対見るべき!!

CAUCUS HP : http://www.caucus.jp/
Myspace : http://www.myspace.com/caucus


三つ目は、The Bawdies

これは私は初めて見たんですが、以前ゴトウがクラスヌのレビューで書いていましたが、どっからどう見てもビートルズなルックスが筋金入りのビートルズオタクの私も気になりまくっていたので今回ライブを見られて本当にラッキーでした。服装はもうデビュー当時のビートルズそのもの。私が感動したのは(めっちゃマニアックな視点ですみません。。)スーツより何よりメンバーが履いている靴!!あれは間違いなくビートル・ブーツです。いや、芸が細かい!
ライブはというとこれまた圧倒的パフォーマンス!!あのねー誰が何と言おうとボーカルの方が初期のジョンの声を完コピしていたのには驚きを通り越して感動すら覚えました。本当に凄いあれは一見の価値ありです。因にメンバーは全員ジョンでした・・・笑。ベースじゃなくてなぜかギターがポールのヘフナー風のギター、しかしギターの位置の高さはさすが。。ベースボーカルでした。The Bawdiesの音楽的影響を表すのに必要な単語は初期ビートルズ以外の何物でもない。ロックンロールでフロアを踊り狂わすという60年代のダンスフロアを蘇らせる曲芸をいとも簡単にやってのけるThe Bawdiesには脱帽です。階段の上から見ていたのですが、もうビートルマニアの女の子気分でキャーキャー言いたくなるバンドです!

そして、トリはThe Lodgerです!

セッティングも全部自分達でやっていましたよ。おそらく撮影とか雑務をこなすスタッフがメンバー以外に一人いたくらいで少ない人数で回る為でしょう。スリーピースということで、トリ前の対バン三つと比べると大分ステージが寂しい感じではありますが。。セッティング時から前の方で見ていたんですが、ボーカルBenが出て来たときはあまりに細すぎて大丈夫かなっていうくらいひょろっとしていてなんだか三人ともそんなに華やかさというのは無いのだけれど、見るからに人の良さそうな(特にJoeとBruiceはすごく愛想がいい)雰囲気がにじみ出ていました。このころにはお客さんも満杯。派手さはないが、スリーピースならではのミニマルでシンプルな演奏で非常に好感が持てる。この手のバンドでロジャーが優れている点はベンの秀逸なソングライティング力だ。メロディーは最高にポップでついつい踊り出したくなってしまう。その中にもメロウネスと繊細さがあるのは、ベンのパーソナリティのせいだろう。インタビューなどを読むと元ファンジンの編集長でもあったベンはコアな音楽通の一面が垣間みれる。個人的には、この人間違いなくThe Smiths好きだろうな・・・って思ってしまった。うーんそれにしても、ネオアコ、ギタポ、アノラック系のファンは絶対に見ておくべきバンドですね。なんとこの日は、Orange Juiceの曲もやってくれてファン泣かせなロジャーなのでした。


Bluestars Night 4th Anniversaryは今夜も引き続きありますよ!
昨日、ロジャーを見逃してしまった人も今夜是非新宿club WIREでチェックしてくださいね!ハッピーでラブリーでピースフルなブルスタの本拠地でのライブとDJイベントを楽しんでください!